「後づけコンセプト」はアリかナシか

「後づけコンセプト」はアリかナシか?
design thinking「コンセプチャルデザイン(その7)〜コンセプトとビジョン、デザインに求められているもの」という記事を読んで、私は「アリ」じゃないかと、そう思います。
もし、「ナシ」であれば、「後づけでもいいじゃん」という、実は多くの人が聞き慣れているであろうこのセリフを言う人は間違っていることになるのか。
そうじゃないと思います。
ただし、「アリ」だという話は、コンセプトとビジョンの違いを明確にしておかなければ成り立たないかもしれません。
以下、design thinking から引用させていただきます。
まずコンセプト(CONCEPT)ありきで、それに従ってフォルム(FORM)とディテール(DETAILS)が決定されるというのは、とてもわかりやすいけれど、とんでもない間違いだと思う。
正しくは、デザインによって解決したい問題、将来の展望(VISION)があり、それに従ってフォルムとディテールが生成される。
コンセプト(CONCEPT)というのは、出来上がったものを説明するための、プレゼンテーションの道具でしかない。
だから、コンセプトなどというものは共有財(コモンズ)あるいはフリーウェアとしてそこいらじゅうに転がっていれば良く、デザイナーは出来上がったものにピッタリのコンセプトを「選択」すれば良いと思う。
「やりたいこと」が明確になっていなければ、アイデアを魅力あるものにブラッシュアップしていくことなど恐らくできないでしょうが、「やりたいこと」とはビジョンであり、コンセプトではないと言うならば、納得がいくと思います。
学生の頃を思い返して書きますが、例えば、あなたがあるデザインに取り組んだとします。
今はプレゼンテーションの準備をしており、モノとしては上手くまとめきれています。
あなたは、パネルやスライド(あるいはノートの下書き)に「CONCEPT」という見出しをうちました。
「う〜ん、どう書こうか」
こんな経験は誰しもあるのではないでしょうか(なかったらゴメンナサイ)。
考えの筋がきちんと通った提案ですら、こういうことはあると思います。
この場合、コンセプトがぶれているのではなく、ただ単にいい言葉がみつかっていないだけ。
この言葉が早い段階で見つかれば、ブラッシュアップの際に「やりたいこと」を見失ったり、狙った効果と、二次的あるいは結果的に得られる効果を混同して混乱することもなくなると思いますが。
要は、ビジョンがぶれていなければ問題無いのかもしれません。
むしろ、引用させていただいた、
コンセプト(CONCEPT)というのは、出来上がったものを説明するための、プレゼンテーションの道具でしかない。
というのが正しいのであれば、「コンセプトがぶれている」という表現すら存在しえないのかもしれません。
ぐちゃぐちゃな状態はただ、「ぶれてる」とだけ言うほうが的を得ているのかもと思いました。
重箱の隅をつつくような話かもしれませんが 笑






コメント&トラックバック
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なるほど。
2009 年 9 月 1 日 12:40 AM posted by H
こんにちは、はじめてブログ拝見しました。遅ればせながら就職おめでとうございます!おっしゃる通り「コンセプチャル~」の記事は色々と抜けがあり、色々と手直ししたいところです。貴重なご意見ありございました。
まだちゃんと調べていませんが、ひょっとしたら磯崎新の手法論(マニエラ)あたりで、既に語りつくされている分野かもしれません。
2009 年 9 月 20 日 11:15 AM posted by いしがき
>>いしがきさん
こちらこそ、いしがきさんの記事がきっかけで、
色々と考えさせられました。
磯崎新の手法論ですか、興味深いので一度調べてみたいと思います。
ありがとうございました!
2009 年 9 月 21 日 12:43 AM posted by shimano