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プロダクトデザイナーのデザイン思考ノート

HelveticaとHelvetica Neueの違いを見る(ついでにArialも)

世界中で最も売れ、多くの人々に愛される書体、Helvetica(ヘルベチカ)。

Helveticaだけで一冊の本になり、映画化もされる程の人気書体です。

Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)は、ファミリー間のばらつきなどが改善され、調和のとれた、Helveticaの改良版として知られており、世界売り上げランキングでは、

1位: Helvetica Neue Font Family
2位: Helvetica Font Family
3位: Avenir Font Family
4位: Optima Font Family…..

といった順位になっていることからもその人気が伺えます。

ちなみに、”Neue”は、新しいという意味です。

また、Arial(アリアル、エーリアル等)は、ヘルベチカとそっくりで、代替書体として使用されるケースも多いようです。

今回は、Helvetica Neueで改善された点は実際どういうところなのか、ArialはHelveticaとの違いはどこにあるのか、というのをまじまじと見てみたいと思います。

とりあえず、比較するためにその3つを並べてみる事にしました。

まずはざっくりAからMまで↓

シビアな間違い探しみたいですが、Arialは、CやG、それからJの先端の巻き込み部分が斜めにカットされていますし、Gの右下部分は飛び出していません。

AやMの斜めに交わる箇所の切れ込みも大きいです。

HelveticaとHelvetica Neueを比べると、Neueのほうが、まるっこく、幅が広いにもかかわらず、カーニングが違っているために(Neueのほうが詰まっています)、コンパクトにまとまっています。

NからZも見てみます↓

さっきと違い、ArialはQやSの形状が大きく違い、割と分かりやすいと思います。

Neueでは、横にふっくらしているので、カウンターは必然的に広くなりますが、PやRを比較すると、縦方向にもカウンターが少し大きめにとられていているのが分かります。

Pを拡大して比べてみる↓

こんなの、単体で見た所でそうやすやすと見分けがつくとは思いませんが 笑

実感はあまりありませんが、カウンターを少し広くとることで読みやすくなったのでしょうか?

ちなみに、微調整でいじくるとすれば・・・ということで、AやMを拡大してみてみると・・・

Aの赤くかこったこの部分です。↓

!!!!!!!!!!!!!!

見つけました。Helvetica Neueではこういう視覚補正をしていました。

つぶれてしまわないための処理です。

ちなみに、Helveticaではそのまんまです↓

ちなみに、Helvetica NeueのMも同様の資格補正が行われています↓

Helveticaの視覚補正は別の方法論(拡大すると分かりづらいので、引きで)↓

ちなみに、Arialも同様の方法論で、A,M,V,W,X,Y,Zの視覚補正を行っています(Mは下のV字になるところ)。

アンカーポイントを見れば、直線に見える箇所でも、途中から曲げていることに気付きます。

ArialのVのアンカーポイント↓

冒頭で書いた、「Arialの切れ込みが大きい」理由はこれです。

いろいろと見てみましたが、以上のポイントを踏まえて、小文字も見てみて下さい。

同様の特徴が、小文字にも見てとれます。

小文字のほうがわかりやすいと思います↓

どうでしたか?ぱっと見ほぼ一緒でも、色々と違いがあるものです。

違いが分かるかどうか、HelveticaとArialを見分けるクイズがあるので、是非トライしてみて下さい。http://www.iliveonyourvisits.com/helvetica/

それでは。

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コメント&トラックバック

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いつも楽しく読ませてもらっています。
今回とても勉強になりました!感動しました!
昔やったような色彩のテストがあったのでペタリと貼っておきます。
http://www.spectralcolor.com/game/huetest_kiosk

2008 年 12 月 19 日 8:12 PM posted by micchiPZ

ありがとうございます!
マンセル結構レベル高いですねw
フォントの話は、割と領域関係なく興味のもてるところだと思うので、ちょこちょこ書いていきたいと思っています。

2008 年 12 月 20 日 11:53 AM posted by shimano

楽しく読ませていただいてます。
文字組の技術に自信のあるデザイナーはArialを使って、自信のないデザイナーはHelveticaを使う・・・と聞いた事があります。

2009 年 11 月 26 日 4:20 PM posted by 匿名

閲覧いただき、ありがとうございます。
なるほど、そういった意味では、Universeも同様に、Helveticaより扱いが難しいという話があるようですね。
http://thinkit.jp/article/727/2/

2009 年 11 月 27 日 10:19 PM posted by shimano

Neueは改良版ということで、視覚補正もされているのかなぁと思いながら、ウチにあるPS版のフォントで比較したところ、どちらも潰れ防止処理はしてありました。潰れ防止処理をしていないのは、OSX付属のdfontのHelveticaでした。
アルファベットに大きな差は無いようですが、参照文字はけっこう形が違うのがありました。

2010 年 3 月 12 日 6:34 PM posted by すずき

なるほど、他の環境でも色々調べてみるべきでしたね。
反省です。
貴重なご意見ありがとうございました。
当方でもきちんと確認してみようと思います。

2010 年 3 月 17 日 9:35 PM posted by shimano