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プロダクトデザイナーのデザイン思考ノート

デザインは質感の時代へ

昨年の夏にインターンシップでケータイのデザインをやらせてもらってから気になっていたこと。

今、ケータイやノートPC、テレビなどの情報機器は、10年前と比較すれば、もの凄く薄くなってきています。

今はまだ学生で、実務経験がないのではっきりしたことはいえませんが、プロダクトデザイナーは、コンセプト提案もしますが、やっぱりかたちを考えるのが仕事です(ディレクション出来るようになればまた別)。

ところが、「可能な限り薄く、小さく」というのを求められると、ふっくらさせたり、波打った形状だったり突起があったりというのは空間的に効率が悪く、結果直方体ベースになってしまいます。

そうすると必然的に、3次元的なところから、2次元的な表現でのアイデア展開(レイアウトだったりグラフィック的な部分)みたいなことになるのではないでしょうか。

四角い箱を提示されて、「かたちはこれなんだけど、色々考えてみて」と言われる感覚です。

色々と制約があると、色や素材に目が向いていくのは自然な流れかもしれません。

大学に、ある企業が就職説明会をしに来てくれたのですが、その際、その企業では「カラー&マテリアル部門」が出来たことを教えてくれました。

やっぱりそういうことなのかもしれないと、また後日、情報機器を主とする電機メーカーが来てくれた際に、モノが段々薄くなってきたことと、色や素材に力を入れ始めている流れについて関係があるのか、そういう背景があるからなのかということを質問してみました。

結論はそのとおり、ということと、加えて、UI(ユーザーインターフェース)デザイン開発や、ソフトウェア開発の重要度も年々増しているということでした。

白モノや産業機器などにはあまり当てはまらないことかもしれませんが、情報機器に関して、アップルの成功を見れば納得です。

テーマである、「質感の時代へ」ということに関して、これはなにも、プロダクトデザイン分野に限ったことではないと考えています。

技術的な進歩や制作ツールの影響もあるでしょうが、PCのインターフェース(ここでは画面)の変化を追ってみると、例えばウインドウは、ベタ塗り的なデザインから、グラデーションがかかり出し、ヘアラインが入って金属質になったり、ビスタでは透明感を出したり、といった変化をしています。

過去のWindowsのベタ塗りウインドウ↓

注目すべきは、ウインドウの形状の変化は微々たるものであるということです。

「ウインドウの形状はあまり触るとこないから、質感変えて未来感だしてくか」みたいな感じでしょうか。

WEBデザインのグラフィックも、このOSのデザインの雰囲気が影響して変化してきたように思います。

「WEB2.0風」で検索すると山のようにひっかかりますが、これも質感の変化で、ベタではなくグラデーションだったり光沢感だったり、Mac OS風アクア的なもの、それから、ドットパターンやストライプパターンだったりします。

最近の新しいOSはビスタですが、この影響を受けてか、”glassbox.js“という、簡単にウェブサイトのデザインに透明感を出せるJavascriptまで登場しました。

今後は、この雰囲気を模したものをあちこちで見かけるようになるかもしれません。

Windows Vista の透明感ウインドウ↓

というわけで、五感に訴求する「質感」というのは、今後の重要なキーワードの一つだと思います。

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